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7日目

7日目(2006年10月19日) ブライスキャニオンへ 走行距離:594キロ

今日はブライスキャニオンへの移動日。昨夜は、デリケートアーチへのハイクで体は疲れていたも興奮のためあまり寝られず。8時近くに起床し昨日同様の店へ朝食に。

同じものを注文するのも芸が無いので今日はフレンチトーストを。ペロッと平らげる。朝から大量の食料を溜め込める体質に変わってきたようだ。

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ベリーのソースもおいしい黒ハート


モアブから離れるのは名残惜しい。グランドキャニオンよりも印象的で、いつか再び訪れたい場所だ。モニュメントバレーからの景色に似た赤い大地が続く。20分ほど走ったらI-70に乗ります。

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やっぱり赤い大地にはひかれます


アリゾナ州北部からユタ州南部にかけては、地面が北に向かって下がるように傾斜しており、ところどころ地層の切れ目が露出し、全体として階段状に見えることからグランドステアケースと呼ばれるらしい。ところどころグランドキャニオンに似た、地層の重なりが見えます。ブライスキャニオンあたりは、ピンククリフと呼ばれる一番新しい始新世の層です。ピンク色できれいです。こんな大地の色、日本では見たことありません。

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グランドキャニオンに似た景色が広がります。

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上の層は一番新しいピンク色。


アーチーズを出発してから4時間ほどでやっとブライスキャニオンに到着しました。時刻は1時半過ぎ。

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途中のPanguitchの町

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やっと近づいてきました。

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マップなど。どこの国立公園も同じ作りですね。


まずは昼食。園内のジェネラルストアーに行ってみたが10月15日までだったようでクローズ。ロッジ併設のレストランへ向かいます。ロッジのフロントには暖炉があり趣のあるインテリアです。ランチはサンドイッチ半量とスープのセット。適量のメニューがあって一安心。しかし、頼んだ紅茶にティーパックが10個以上ついているのには驚きです。飲めるわけないっす。チョイスを増やしてくれているのか?

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夕食の予約をしてフロントへ行きます。通常4時のチェックインだったが2時半でも可能でした。泊まるキャビンは3部屋を一緒にした1つの棟。中は広く外にはテラスと街灯もあり雰囲気が抜群です。荷物の整理をしてトレッキングの用意です。

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素敵なキャビン

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部屋の中


まずはサンセットポイントでフードゥーと呼ばれる尖塔群を観賞。ちれぢれの岩が無数に立ちはだかります。

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一つ一つが生き物のようにも見えます。

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たくさん!

ブライスキャニオンの中心となるクラロン層は始新世初期(4,5000万年前)にあった巨大な湖に堆積した石灰を多く含む層で、大地が隆起した後の自然現象によってこのようなフードゥーが出来たそうだ。雨水が岩の中の炭酸カルシウムを溶かし、岩をもろくし、雪は溶けて岩の割れ目に入り込み、夜になって凍ると体積を増して割れ目を押し広げる。現在も侵食は続いているんですって。

しばし観賞したあとナバホループトレイルへのトレッキングを開始です。

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出発〜!


1周2.2キロ。往復1,2時間のガイドブックおすすめのトレイルです。だがしかし、またもやクローズ!あ〜ん、楽しみにしていたのにィ。とりあえず、下りのルートは閉鎖されていないので行って見ます。

そこは、赤い尖塔に囲まれた不思議な空間。別の国に来たようです。つづら折りの勾配のきつい道を下りていきます。すぐにナバホルートの折り返し地点に到着。トレイルヘッドから1キロでした。

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つづら折になっています。
登りが恐ろしいがく〜(落胆した顔)

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あたりはこんな壁に囲まれているのです。

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途中のTwo Bridgesです。
湖の下にあったときに倒れた倒木でその上に地層が重なっていったのかな?

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折り返し地点


同じ道を戻るのも芸がないので、相方を説得し、逆のクイーンズガーデントレイルを進むことに。ガーデンと名がつくだけあり尖塔の間というよりも荒れた庭のトレイルです。しばらくするとクイーンビクトリアというポイントに着きました。マップが分かりにくいが、尖塔の先がビクトリア妃に似ていることからつけられたポイントでした。

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クイーンビクトリアポイント


ここからは登り道が続きます。ナバホループのウォール街という尖塔の壁の狭い道を進むトレッキングができなくて残念だが、尖塔に囲まれた空間であることは変わりない。

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下から見るフードゥー

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一つ一つの尖塔がいかに大きいかが分かります。

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登りの終点までもう少し


登りの終着点であるサンライズポイントに着きました。ナバホから2.7キロのトレイルでしたが案外短く楽でした。残りはトレイルヘッドのサンセットポイントまで0.8キロで平坦な道。約1時間半ほどのトレッキングでした。

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登り終了

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サンライズポイントから

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やっとトレイルヘッドに到着。
今から下る人もいます。


相方は疲労困憊していたが、キャビンに戻らず各ポイントを周ることに決定。まずは一番遠くのレインボーポイントへ。途中ヘアピンカーブが続く。到着すると寒い!雪も残っており足元のアスファルトは凍っています。さっさと撮影をしヴューポイントを周っていきます。

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レインボーポイント

途中のナチュラルブリッジにも立ち寄ります。
ブリッジとは川や水の流れて侵食されてできたもので、アーチはそのほか雨、風、霜など総合的な作用でできたものという定義の違いがあるらしい。

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ナチュラルブリッジ

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ファーヴューポイント

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ブライスポイント

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インスピレーションポイント。サンセット時はサンセットポイントより
美しいらしい。高度が高いので日が落ちるのが早い。

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もう少し早く来れば赤く染まっていたはず。


やっとキャビンに着くと7時15分過ぎ。夕食までの1時間あまりの間暖炉の炎で体を温めて過ごします。炎のゆれを見ていると気が休まり無心になれます。旅行ももう7日目となり、一抹の寂しさを覚えます。

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暖炉は落ち着きます。


少し早めに出てお土産を見てからレストランへ。星空がきれいでした。
食事は久しぶりのワインをいただきます。ほの暗い照明の中でいただくワイン。ディナーへの期待も高まります。オーダーしたのが、海老の前菜、スモークサーモンサラダにガーリックテイストのポーク。

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見た目は良いのですががく〜(落胆した顔)

海老の前菜はスイートチリソースでアジア風。うまいです。

しかしサラダにはびっくり。うすいスモークサーモンが数枚のっているサラダかと思いきや、5センチほどの切り身がドカンと頂上にのっけられています。しかもドレッシングはベリー。こりゃないだろうという味。以前ハワイで買ったドレッシングもどれも甘かったっけ。アメリカ人は甘いソースを好むのか?サーモンは超塩辛でした。

そして極めつけはポーク。これまたドカンと厚い3切れ。アメリカ人は一人で食べきれるのか?ガーリックと書いてあったのにまたもやベリーテイスト。いやはや、半切れ食べてギブアップでした。ホームページを見て楽しみにしていたディナーだったがやっぱりアメリカンです。他のクイジーヌとは比べ物にならないレベル。

久しぶりのワイン2杯と疲労からか部屋に着くとベッドで1,2時間寝てしまった。しかし体を奮い立たせ日記を書く。明日はザイオン国立公園に寄ってラスベガスへ。ドライブ最終日だと思うと寂しいがこれまで事故も無くこれたことをうれしく思いながら(スピード違反はあったが)横になりました。
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